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○2013年活動
プロジェクト情報
ミズアオイとは
岩手県のいわてレッドデータブックにおいてはBランク
環境省のレッドデータブックにおいては絶滅危惧U類に相当し
絶滅の危惧が増大している種で、その保護が日本各地で行われています。



2011311日の東日本大震災における津波の被害は、東北沿岸部に多大な被害を及ぼしました。釜石市でも多くの人命が失われ、避難を余儀なくされている方がたくさんいます。市は復興を目指し、工場、および復興住宅の計画が現在されております。

 しかし、その計画の中には、希少植物の群生地もふくまれている場合も多く、復興計画により、希少植物の貴重な生息地の存在が脅かされている事例があります。

 釜石市片岸町の被災地では、被災前は準絶滅危惧種のミズアオイの群生地が存在していました。そこでは、我々と仮設住宅での活動を共にしてきた、任意団体の「あさがおネットワーク」の一人が地道に保護活動を行ってきた場所で、徐々にその群生地は広がりを見せているところでした。



         
2010年8月の釜石市片岸町のミズアオイ群落

しかし、津波により、大量の砂の堆積と、地震による地盤沈下の影響で、群生地は壊滅してしまいました。また、この地に復興活動のひとつとして、工場の誘致が決定し、ミズアオイの群生地がその姿を完全に失おうとしております。
現在、もとの地表の土は1m以上の砂の下に沈んだ状態となっています。


 
                  2011年11月の同じ場所 

我々の事業は市・地権者と協議を行い、工場計画地内の、ミズアオイの群生地の表土を保全し、釜石市内においてビオトープ空間を形成し、ミズアオイ群落の復活と将来的に保護を目的とします。
また、ミズアオイの水辺の空間がもたらす釜石市沿岸部での生物の多様性を図り、津波によって失われた釜石市の豊かな生態系の復活も目的としています。

 人的復興ではなく、最優先されがたい生物空間の復興という被災地でのパイロットプランとしての位置づけとなる計画を遂行することで、他被災地における生態系の復活のモデルケースとなり、東北被災地沿岸での生態系の復活を推し進めるひとつの事業展開となりえます

現在、自然豊かで多様性のある釜石の自然環境は復興という開発によって失われつつあります。われわれの保護活動が、将来、釜石の自然環境の多様性を維持することに結び付き、未来の釜石市の子供たちがより多くの生物にふれあえる環境をつくることを目標に行動します。


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当プロジェクトはラッシュジャパンの助成金をうけ活動しております。





 

 

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